ご挨拶

<理事長ご挨拶>医療法人社団 札幌皮膚病理診断科 理事長 阿南 隆

この度、木村鉄宣前理事長の後任として医療法人札幌皮膚病理診断科の理事長に就任いたしました阿南隆でございます。前理事長が築き上げてこられました実績と信頼を踏まえ、引き続き、臨床医や患者さんの検査計画や治療計画に役立つ病理診断書・病理診断報告書の作成を心がけて診断にあたるとともに、我が国の皮膚病理診断のさらなる発展のためにも微力を尽くしてまいりたいと存じますので、皆様方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 

<前理事長ご挨拶>木村鉄宣(2009年4月)

札幌皮膚病理診断科は、有限会社 札幌皮膚病理研究所から転進し、2009年4月、病理診断科として新規開業いたしました。皮膚病理を専門とする病理診断科として、病理診断診断書/報告書の作成に取り組んでいます。病理診断科での開業は新たな挑戦でもありますが、これまで以上に臨床医のみなさま、そして患者様のニーズにお応えできるよう努めてまいります。

私は NewYork大学 Ackerman先生に教えていただいた皮膚病理診断学と、 20数年の皮膚科臨床医そして10数年の皮膚病理診断の経験を支えに、皮膚病理専門の病理診断施設を開設いたしました。2001年から2009年3月までは、登録衛生検査所 札幌皮膚病理研究所として病理診断をしていました。2008年に病理診断科が標榜科となったのを契機に2009年に開業しました。開業医になり保険医登録もしましたが、診療報酬は請求できません。病院では病理医が病理診断すると月1回に限りと制限付きですが、病理診断料として410点請求できます。しかしながら個人開業の場合の保険点数は診療報酬に記載されていません。現在、病理診断科の保険医登録した開業医は私を含めて5名いますが、全員、保険診療をしたくてもできない開業医、という不思議な状態となっています。

2008年診療報酬点数には、第13部病理診断ー第一節病理標本作製料ーN000病理標本作製(一臓器につき)880点、と記載されています。そのため医療機関は病理標本作製料8,800円を検査会社に支払い、病理標本作製のおまけとして病理検査報告書を受け取っていることになってしまいました。

保険点数のない医療行為がそのまま放置されるとは理不尽です。開業病理診断医が病理診断料として診療報酬が受け取れる制度をつくるため、是非ご理解ください。

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